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悲しみのミルク

tetaasustada7.jpg

監督・脚本:クラウディア・リョサ
キャスト:マガリ・ソリエル スシ・サンチェス エフライン・ソリス マリノ・バリョン  

日本では珍しい、ペルー作品。
ベルリン映画祭で金熊賞をとってから、ず~っと日本での一般公開を
心待ちにしていたのだけれど、ようやく観られました。

(※ネタバレを含む可能性があるので、一応隠します)

邦題は、英語タイトル"The Milk of Sorrow"をそのまま日本語訳にしたもの
だけれど、スペイン語の原題は"Teta Asustada"。直接的な意味として
Tetaは「乳」、Asustadaはとか「脅かされた」とか・・・って感じ
だと思うけど、作中では"恐乳病"と訳されてます。

主人公の少女ファウスタは、自分がこの"恐乳病"にかかっていると思い込み、
母親の悲しみや苦しみが、母乳を通して自分に流れてきたのだと信じている。
冒頭で母親が口ずさむ歌の内容が、かなり衝撃的なんだよね・・・。

そう遠くない昔、国民がテロに脅えた時代があり、殺されたり、レイプの
被害にあった人達が多数存在した、という歴史的背景がファウスタの
生き方にも影を落としているのだけれど、辛くて悲しい記憶を描いた
だけの作品ではなくて、むしろ寓話のようにファンタジックで
美しく、生命力にあふれているのが素敵。

棺桶屋で見たのと同じ、青い海。
布にくるまれた母の亡骸を引きずりながら、母さん海だよ、と呟いた
ファウスタは、両足でしっかりと大地を踏みしめ
ちゃんと前を向いていた。

母の死と比較する意味合いもあるのだろうけれど、結婚式の様子が何度
も出てきて、いちいち楽しいったらない~。(もちろん地方によって
風習は異なるだろうけど)披露宴でお祝いの品を得意げに抱えながら
入場して、皆にお披露目しちゃうとか。昔の団体旅行みたいに
ハリボテの景色の前で集合写真を撮っちゃうとか・・・
すごーくくだらなくて、同時にたまらなく愛おしいの。

tetaasustada8.jpg

音楽もさることながら、映像も素晴らしくて。
撮影監督が『シルビアのいる街で』ナターシャ・ブレイアだと後で知って
さらに嬉しくなっちゃった。

ファウスタ役のマガリ・ソリエルは、これがデビュー作。
目力、ってか存在感がすごいんだけど、作中でファウスタが歌う曲の
ほとんどは彼女が即興で作ったものだと聞いて、びっくり。

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