Somewhere
監督・脚本:ソフィア・コッポラ
キャスト: スティーブン・ドーフ エル・ファニング クリス・ポンティアス
あぁやっぱり、ソフィア大好き!
今の気分にピッタリな、とても優しい映画でした。
(※ネタバレを含む可能性があるので、一応隠します)
それをちっとも退屈に感じることはなくて、ポールダンスの
デリバリーサービス!に思わずワクワクしたり、彼がどんな
人物なのか頭の中であれこれ想像してる内に、
自然と物語に引き込まれていった。
音楽やカメラワークは言わずもがな、例のポールダンスに始まって
フィギュアスケートとか、ホテルのロビーでの弾き語りとか
あらゆる所にソフィアの感性が光っててて、いちいち
ツボにはまっちゃう。
父親役のスティーブン・ドーフも、どこか冴えないうらぶれた雰囲気
がピッタリだったけれど、11歳のエル・ファニングが本当に
瑞々しくて、それはもう素晴らしく魅力的なの。
彼女と対比するかのように、父親の周りの女性がみんな肉感的で、
完成された女って感じなのもおもしろい。
二人の心が少しずつ寄り添っていく様子を、台詞に頼らずに丁寧に
描写していて、まるでアイスが溶け出すように
じんわり、じんわり心に染みていく。
ロードムービー的な要素があるのも、私好みだったな。
すっかり、ソフィア・コッポラの中で一番のお気に入り作品に。